e笑顔通信(^_^)

 Vol.336   8月22日号

 ☆  今週の一言(^o^)/  

   
 できる人ほど

 できないことが大好き!

     By 小野英範 

 

  ☆  今週の税情報

  「太陽光パネル設置に係る中小企業投資促進税制の上乗せ措置」

 

 「問」

  製造業を営んでいる当社(資本金1,000万円)の工場屋根一帯に、

 太陽光パネルをのせることを計画しております。発電開始は平成29

 年1月を予定しています。この太陽光パネルについて、当社は中小

 企業投資促進税制の上乗せ措置を適用することができますか?

「答」

  太陽光パネルについては、中小企業者等が次の各要件をすべて満

 たす場合には、中小企業投資促進税制の上乗せ措置の適用が受けら

 れます。

 1.「指定事業」の用に供すること

  工場で使用する電気の自家発電用として工場屋根に太陽光パネル

 を設置する場合には、製造業の用に供することとなり、製造業は中

 小企業投資促進税制の指定事業の1つであることから、要件を満たし

 ます。
 
  一方、工場屋根に設置する場合であっても、固定買取価格制度に

 基づき発電した全てを売電する場合には、自家発電用とは異なり、

 発電した電気が最終製品の製造に用いられるものではないことから、

 発電事業は、「電気業」となり、指定事業には該当しないことから、

 中小企業投資促進税制は適用できないと考えます。

 2.機械装置の取得価額基準(1台160万円以上)を満たすこと

 3.生産性向上設備に該当するもの
 
  生産性向上設備には、A類型とB類型の2種類がありますが、B類

 型の場合は、経済産業大臣の確認書の発行を設備の引渡し前に受け

 ている必要がある点にご留意ください。

 4.平成29年3月31日までに事業の用に供すること

 5.中古資産に該当しないこと

  なお、例えば、自動車の製造工場で使用する電気を太陽光発電設

 備で賄う場合、太陽光発電設備に適用する耐用年数は「17年」では
 
 なく、「輸送機械器具製造業用設備」として「9年」となります。
 
  発電する電気により製造される最終製品によって、その設備の耐

 用年数の判定を行う点にもご留意ください。

 参考条文等:措法42条の6第1項、第2項

 

 

 ☆  今週のビジネス情報

  「女流芸術家が“能登の塩”から秀作生み出す」

  「しおサイダー」と「しお・CAFE」。ミスマッチに思える塩

 とサイダー、塩とカフェの組み合わせが、今、人気を呼んでいる。

 仕掛けたのは企画・商品開発会社、Ante(アンテ、石川県加賀市)

 社長の中巳出理(なかみで・りい)さん。元・女流アーティストの中

 巳出さんは、奥能登・珠洲(石川県珠洲市)で400年以上受け継が

 れている揚げ浜式製塩を素材に、物語性たっぷりの秀作を創り上げた。

  もともと現代アートの彫刻家だった中巳出さんは、世界的なアーティ

 ストを目指して、ニューヨークを拠点に創作活動にいそしんだが「夢

 破れて、帰国」(中巳出社長)する。日本で何をやるか。浮上したの

 がアートを通して培ったセンスと人脈を生かせる、地域おこしや伝統

 文化の普及といった取り組みで、そのための企画・開発会社を平成21

 年に設立する。

  珠洲には、今ではごくわずかしかない塩田の一つが残る。能登半島

 沖の日本海は暖流と寒流が混ざり合い、潮の流れが速くてミネラルが

 豊富。そんな海水100%の珠洲の塩は、江戸時代から伝わる、海辺

 の砂を使って濃い塩水にする伝統的手法(揚げ浜式製塩法)でつくら

 れる。希少な珠洲の塩に着目した中巳出社長は、孤軍奮闘の末、「し

 おサイダー」を商品化。芸術家ならではの感性豊かなパッケージング

 やマーケティングが奏功し、「年5万本でヒットの商品がいきなり20

 万本を超えた」(同)。地サイダーブームや、能登を舞台に製塩も題

 材となったNHK朝ドラ「まれ」の放映が、その後の普及拡大を後押

 しする。

  一昨年、同社が珠洲に開いた「しお・CAFE」は「輪島から先、

 能登半島の先端まで一店もない」(同)という喫茶店不毛の地での挑

 戦だった。日本海を臨む景勝地ながら、観光客も訪れない過疎の限界

 集落の空き家を買い取り、喫茶店に改装・オープンしたところ「24

 席の小さなカフェに1年間で2万人も来店した」(同)。意表を突く

 ネーミングや、近くの社(やしろ)を縁結び神社と見立て、若い男女

 に照準を合わせた作戦が当たった。今では、都内百貨店の催事コーナ

 ーに出張出店するほどの人気ぶりとなっている。

  「イノベーションとは既存のものの新しい組み合わせ」「創造とは

 すでにあるものの統合」-シュンペーター(経済学者)や赤祖父俊一

 氏(地球物理学者)の卓見だ。「しおサイダー」「しお・CAFE」

 は、「組み合わせの妙」そのもので、「お茶、生け花をはじめ習い事

 を親に強制され、その反発から現代アートに走った」という中巳出社

 長の感性が生み出した、現代アートの一種とも言えよう。ものに付随

 するコトや物語が大きな付加価値を生む今日、コトと物語には事欠か

 ない同社が、次はどんな作品を生み出してくれるか…。

 

                               
  ☆  終わりに 

   8月ももうすぐ終わりです。夏休みの宿題は終わったでしょうか。

  毎年この時期になると切羽詰まった子どものころの自分の姿が思い

 出されます。先延ばしをすればするほどに後が大変になります。仕事

 でも同じです。優先順位をつけるのはとても大切で、その優先順位の

 付け方が段取りの一つでもあるでしょう。

  期限ものは否応なしに優先順位の上位に位置づけられるわけですが、

 期限がないものにあえて期限を設けて取り組むことで進歩や改善が生

 まれるのでしょう。

  期限を自分で設定して、自分に負荷をかけることも大切ですね。

 

 

 ☆ ご縁をいただいた多くの皆さんに、

   雪崩の如く良きことが起こりますように!

 

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