e笑顔通信(^_^)

 Vol.347 11月7日号

 ☆ 今週の一言(^o^)/  

   
 大きな感動を見たら

 その先にある

 大きな感動を思う!

     By 小野英範 

☆ 今週の税情報

  「住宅の多世代同居改修工事の特例の事例」

「問」

  私は、私名義の自宅に妻、子供2人、私の両親とともに6人で同居しています。

  今回キッチンを1つ増設予定であり、その工事代金は全額私の預金から支払い

 ます。平成28年の税制改正で創設された、住宅の多世代同居改修工事の特例の

 適用はできるでしょうか?

  なお、トイレは既に2つあり、今回の工事費用は50万円を超えるものとします。

「答」

  平成28年度税制改正にて、すでにある特定の増改築等に係る住宅借入金等を有

 する場合の所得税額の特別控除の控除額に係る特例などに「多世代同居改修工事

 等」が追加されました。
 
  内容は、多世代同居に対応した住宅リフォームに関し、借入金を利用してリフ

 ォームを行った場合や、自己資金でリフォームを行った場合の税額控除制度の導

 入です。

 「所得税の額から控除できる金額」

  (1) 借入金:住宅借入金等の年末残高の1~2%(借入金の年末残高の上限は1,000

   万円)

  (2) 自己資金:標準的な工事費用相当額の10%(工事費用相当額の上限は250万円)

  多世代同居改修工事とは、キッチン、浴室、トイレ、玄関が対象工事となってお

  り工事の要件が、対象工事のいずれかを「増設」すること。改修後、対象工事の

  うちいずれか2つ以上が複数になること対象となる工事費用が50万円を超えること

  (補助金控除後)となっております。

  質問者の場合、質問者の預金から支払われており、要件である対象工事の増設

 (キッチン)、対象工事2つ以上が複数(キッチン、トイレ)、工事費用が50万円を超

 えていることから、(2)標準的な工事費用相当額の10%(最大控除額は25万円)の

 特例の適用が可能です。

  ただし、適用可能な時期は平成28年4月1日から平成31年6月30日までの間に居住

 の用に供した年のみであり、その年分の所得金額が3,000万円を超える方は対象外

 のため、注意が必要です。
 
  また、その年の前年3年以内に本特例を受けたものは、その年において適用を受

 けることができません。

☆ 今週のビジネス情報

  「米寿の開発部長と2代目社長がガラス加工で競演」

 先月、千葉幕張メッセで、アジア最大規模の分析・科学機器展が開かれた。

 会場の一角に人だかりが絶えない空間があった。理化学ガラス機器の専門メ

 ーカー、桐山製作所(東京、桐山時男社長)のブースで、ガスバーナーの炎に

 熱せられ水飴のようになったガラスを細工する職人技に多くの人が見入ってい

 た。同社は漏斗のスタンダード『桐山ロート』で知られ、そのガラス製品群は

 研究開発や実験の現場で広く使われている。そんな同社は、過去の実績に甘ん

 じることなく、更なる普及浸透と新市場開拓の手立てにも抜かりはない。

  同社は昭和23年、桐山現社長の父親である桐山弥太郎氏が設立した。終戦

 後のある日、一面、焼け野原になった東京で、戦前からガラス職人の修業を積

 んできた弥太郎氏が、焼失を免れた東京大学の構内にふらりと入り、窓越しに

 実験器具を眺めていた。その時、通りかかった薬学部の教授から「ガラス細工

 ができるのか」と声をかけられ「できる」と答えたのが今日につながる起点と

 なる。研究者の要望に応え、多種多様なガラス器具を製作する日々の積み重ね

 が、弥太郎氏の腕に磨きをかけ、会社を成長軌道に乗せていく。

  同社を大きく飛躍させたのが『桐山ロート』の開発だ。多くの孔がある通常

 の漏斗と異なり、中央部の1カ所だけに孔をあけた画期的なロート。そのアイ

 デアは「雨の中を歩いていた時、放射状に溝を切ったマンホールのふたの溝に

 沿って雨水が流れ落ちるのが目に入った。これだと思った」(桐山弥太郎氏)。

  かつて、NHKテレビ『プロジェクトX』で紹介された「川を流れる木の葉

 が岩に当たり方向を変えるのを見て、自動改札機を通る切符の向きを揃える方

 法がひらめいた」との有名な開発秘話をほうふつとさせる話である。

  数年前に社長業を息子にバトンタッチした創業者、弥太郎氏の現在の肩書は

 取締役開発部長。米寿(88歳)の開発部長は、今、経験が浅い人でも匠の技

 を発揮できるようにするための治具や工具の開発に力を注いでいる。「テーマ

 が見つかると楽になる。半分以上、終わったようなもの」と、その職人魂には

 いささかの衰えもない。技術担当でもある桐山時男社長は「ユーザーとの相談

 や経営全般が私の領分」と、親子の役割分担を説明する。

  同社では今月下旬に「蒸留」をテーマする実践実習セミナーを初めて開催す

 る。ユーザーである企業や大学の研究者との一体感を強め、ひいては「桐山フ

 ァン」の増大につなげようという企画だ。さらに、「これまで研究開発の分野

 だけに役立ててきた特殊なガラス加工技術を、民生品向けに生かし新商品を開

 発する」(桐山社長)と新機軸も打ち出した。取締役開発部長と社長技術担当

 の名コンビが、さて、何を創り出してくれるか…。

                               
☆ 終わりに 

 『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『三四郎』『それから』『こころ』『草

 枕』・・・。私たちを今も魅了してやまない夏目漱石ですが、今年没後100 年、

 そして来年には生誕150 周年を迎えます。

  日本屈指の文豪は1867年2月9日、東京・新宿に生まれ1916年12月9日、神楽坂

にほど近い「漱石山房」と呼ばれた自宅で惜しまれつつ49 歳10ヶ月の生涯を閉

じました。

  「漱石メモリアルイヤー」ともいうべきこの2年は、2017年9月に(仮称)

 「漱石山房」記念館のオープンが予定されているのをはじめ、記念行事や解説

 本・講演録の刊行等がめじろ押しです。とりわけ来たる年末年始は命日である

 「漱石忌」から誕生日にかけて全国でイベントが開催されるほか、全国各地の

 書店も漱石フェアでにぎわいを見せそうです。

  「国語の教科書でしか知らなかった」という人も多い漱石作品の数々。この

 機会にあらためて100 年も愛読され続けている名作の魅力を再発見してみませ

 んか。

 ☆ ご縁をいただいた多くの皆さんに、

   雪崩の如く良きことが起こりますように!

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