e笑顔通信(^_^)

 Vol.349 11月21日号

 ☆ 今週の一言(^o^)/  

   
 本気の人は

 本気の姿で

 まわりを本気にする!

     By 小野英範 

☆ 今週の税情報

  「相続時精算課税適用者の3年以内贈与加算の適用について」

「問」

  相続人甲氏が被相続人から取得したのは、生前の相続時精算課税制度の適用

 財産のみです。甲氏の被相続人からの生前の贈与については下記のとおりです。

 相続開始日 平成28年4月1日
 
 贈与日   平成28年1月10日 300万円(相続時精算課税適用)
 
 贈与日   平成27年2月10日 1,000万円(相続時精算課税適用)
 
 贈与日   平成26年3月10日 100万円(暦年課税)

 平成26年の暦年課税適用の贈与100万円について、3年以内贈与の加算対象にな

 りますか?

「答」

  相続又は遺贈により財産を取得した者は、相続開始前3年以内に被相続人から

 贈与を受けている場合には、贈与を受けた財産を含めて相続税の計算を行うこと

 となります(相法19①)。
 
  例えば相続開始の日が平成28年4月1日であれば、平成25年4月1日以後に行った

 贈与が対象となります。相続時精算課税制度を選択した場合には、特定贈与者(

 特定贈与者とは、相続時精算課税制度を選択した場合において、その制度に係る

 贈与を行った者)からの贈与のうち、相続時精算課税制度の適用を受ける年以後

 に贈与を受けた財産は相続により取得したものとみなされます(相法21の16①)。
 
  そのため、ご質問の場合には、取得した財産が生前の贈与によるもののみであ

 っても、それらの財産は相続により取得したものとみなされることとなり、平成

 26年3月10日に贈与を受けた財産は3年以内贈与加算の対象となります。
 
  なお、この点については相基通19-3において、相続時精算課税適用者につい

 ては、当該被相続人から相続又は遺贈により財産を取得しなかった場合であって

 も、3年以内贈与加算の適用があることに留意すると明示されています。

☆ 今週のビジネス情報

  「待ち時間解消のポケベルに更に一工夫」

  待合室での待ち時間、どのクリニックにおいても大きな悩みのタネではないで

 しょうか。医療に関するさまざまなアンケート調査等を見ても、クレームや不満

 のかなりの割合が、この待ち時間の長さに集中しています。
 
  ある小児科クリニックでは、連日100人以上の患者様が来院します。待合室だけ

 ではあふれてしまい、駐車場に停めた車の中で待つ患者様も多くいらっしゃいま

 した。小児科ですので、ほとんどの患者様が小さなお子様。体調が優れないこと

 も重なって、待合室では泣いたり暴れたりと、なかなか大人しく診察を待つこと

 は難しく、子供と一緒に車で待つことを選ばれるお母さんが多いようです。診察

 の順番が来た時の呼び声は車までは届きませんので、車で待つお母さんたちは、

 順番を気にしてたびたび受付に確認に…。
 
  そんな状態を解消するため、このクリニックでは、ポケベルを導入することに

 しました。順番が来たらポケベルが鳴るため、お母さん達はたびたび受付に確認

 に来なくてもよくなりました。

  しかし、まだ課題は残ります。狭い車の中で子供と長時間待つのはやはり至難

 の業。また、駐車場に停められる車の台数にも限りがあります。そこでこのクリ

 ニックでは、「順番が来たらポケベルを鳴らす」のではなく、「順番まで後15分

 です」という時間になったらポケベルを鳴らすように変更しました。これですと、

 患者様はいったん自宅に帰って待ったり、時間まで他の用事を済ませたりと、待

 ち時間を有効に使えるようになります。お子さんを狭い空間で長く我慢させずに

 済みますし、駐車台数を気にする必要もありません。待合室で待つ患者様の数も

 少なくなり、待合室がゆったりリラックスしてお過ごしいただける空間になりま

 した。

  今回ご紹介したクリニックではポケベルを導入していますが、新たな設備を導

 入せず、患者様の携帯電話の番号をお伺いして同じ効果を得ているクリニックの

 事例も多く見受けられます。来院や電話で受付を行った時に受付番号をお伝えし、

 順番が来る10~15分前になるとお伺いしていた電話番号に連絡をする…。この方

 法ですと、患者様も使い慣れた携帯への連絡で済みますし、クリニック側も新た

 な設備投資やポケベルの紛失等を心配する必要もありません。
 
  今日からすぐに実践できる手軽な解決策ですが、実践されているクリニックは

 まだまだ少数派。待ち時間解消対策の参考になりましたら幸いです。

                               
☆ 終わりに 

 「平成28年版厚生労働白書」が発表されました。今回は、同白書と同時に発表

 される「人口100人で見た日本」「日本の1日」より、医療・福祉に関連する内容

 に注目します。
 
 「人口100人で見た日本」は、日本を100人の国に例えた統計です。

 ①人口について
  
  性別 男性48.6人 女性51.4人
 
  年齢 15歳未満12.7人 65歳以上26.7人 うち、75歳以上12.9人
 
  学生 小学生5.1人 中学生2.7人 高校生2.6人 大学生・大学院生2.3人

 ②福祉・年金について
 
  障害者…6.8人
 
  生活保護受給者…1.7人
 
  介護サービスを受けている人…4.1人

 ③医療について
 
  健康状態が「よくない」「あまりよくない」と感じている人…13.4人(6歳以上)
 
  日常生活の悩み・ストレスを感じている人…48.1人(12歳以上)
 
  健診や人間ドックを受けたことがある人…62.3人(20歳以上)
 
  病気やけがで通院している人…37.8人
 
  生活習慣病…14.0人 内訳:がん1.3人 心疾患1.4人 糖尿病2.5人 脳血管

   疾患0.9人 高血圧性疾患8.0人
 
  煙草を吸う人…男性12.8人 女性3.6人
 
  生涯でがんになる人…男性30.2人 女性23.6人
 
  骨髄移植ドナー登録者…0.36人
 
  習慣的に運動している人…男性12.4人 女性10.8人
 
  健康保険加入者…組合健保・協会けんぽ51.5人 国保28・9人

  
   100人に置き換えてみるとわかりやすいですね。

 ☆ ご縁をいただいた多くの皆さんに、

   雪崩の如く良きことが起こりますように!

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