e笑顔通信(^_^)

 Vol.348 11月14日号

 ☆ 今週の一言(^o^)/  

   
 壁が見えたら

 壁の向こうの夢を見る!

     By 小野英範 

☆ 今週の税情報

  「立て替えた葬儀費用と相続税」

「問」

  父が亡くなった際に、長男である私が喪主を務めました。参列者から香典も

 頂きましたが、葬儀社やお寺への支払い、香典返しなどに結構お金がかかり、

 私が立て替えています。

  これらの支払った費用は、相続財産から返してもらえるのでしょうか?また、

 相続税を計算するとき、相続財産から控除してもらうことができるのでしょうか?

「答」

  喪主が立て替えた葬儀費用については、遺産分割協議を通じて香典や相続財

 産から精算するのが一般的です。

  また相続税の計算上、一定の範囲内で相続財産から控除することができます。

 葬儀は、前もって準備万端、ということはまずなく、段取りや費用のことなど、

 悲しむ間もなくどんどん進めなくてはなりません。そのような中にあって多額

 の支払いが発生し、喪主の方が立て替え払いをすることは、よくあることとい

 えます。

  実際にはその後の遺産分割協議において、相続人全員で相続財産の配分を決

 めるとともに、葬儀費用の負担割合を決定し、香典の精算などを行うことにな

 るでしょう。香典で精算できなかった部分は遺産分割協議が調い、相続財産を

 配分する段階で精算し返してもらう、という手続きが一般的です。

  また相続税の計算上の取扱いとしては、葬儀費用を負担した人は、その人の

 取得した相続財産から控除することが認められていますが、控除できる費用と

 控除できない費用があります。

  葬儀は、宗教や地域の慣習により、その様式や所要期間など、実に様々です。

 また、故人の生前の社会的地位によっても、必要となる費用は異なってくると

 想定されます。

  葬儀費用の控除に当たっては支払いの名称だけでなく、地域や故人の地位等

 を勘案した上で葬儀に必要な費用なのか、支払い内容にも着目しながらの判断

 が必要となります。

  なお、外国籍又は5年以上外国に住んでいる日本国籍である相続人など、一定

 の条件にあてはまる相続人は実際に葬儀費用を負担しても、その費用を相続財

 産から控除することは認められていませんのでご注意ください。

☆ 今週のビジネス情報

  「平家とうふ+大豆由来食品の二刀流で豆腐屋の新モデル」

  平家と豆腐。意表を突く組み合わせの「平家とうふ」を製造販売しているの
 
 が、商品名に負けず劣らず社名もユニークな「ねこのくら工房」(富山県南砺

 市、宮脇廣代表)だ。同社では、この看板商品「平家とうふ」の一方で、「畑

 のソーセージ」「畑のテリーヌ」「五筒山ぎょうざ」「食べる豆乳」といった

 新商品もラインナップ。「守るものは守り、新しいものを上乗せする」(宮脇

 代表)と、守りと攻めの両面作戦で豆腐屋の新モデルを築いている。

  ねこのくら工房の正式名は農事組合法人・五筒山特産組合。同組合は昭和57

 年(1982年)に宮脇氏が叔父と共に木工家具を製造するため立ち上げた。

 しかし、バブル崩壊のあおりを受け、家具メーカーの事業環境は急激に悪化し

 商売替えを余儀なくされる。「たまたま一緒に働いていた仲間の実家が豆腐屋

 だった」(同)のがきっかけとなり、平成17年(2005年)、豆腐工房・

 ねこのくら工房として再出発。家具から豆腐へと、大胆な業種転換を図る。ち

 なみに、ねこのくらのネーミングは近くの地名に由来するという。

  同工房の「平家とうふ」は地元・富山産の大豆と、天然にがりを使用し、消

 泡剤は用いず、昔ながらの自然な製法にこだわる。こうしたオーソドックスな

 スタイルがヘルシー・ナチュラル志向の時流に合致して、富山はもちろん東京

 でも販売されるほど広まっている。宮脇代表の子息がアトピー性皮膚炎に苦し

 んだのが、添加物ゼロ、ナチュラル志向の原点になった。「平家」を打ち出し

 たのは、工房のある南砺市下梨が、平家の落人が逃れ住んだ地と言い伝えられ

 ているためで、この物語性に富む商品名も販売促進に寄与している。

  「平家とうふ」は人気商品として定着した。しかし、少子化や食生活の変化

 を見通すと、豆腐だけの“一本足打法”では心もとない。そこで第2の柱を目

 指し商品化したのが「畑のソーセージ」など。名前の通り、肉の代わりに大豆

 由来品を原料とする食品群で、豆腐の製造工程で生じる豆乳を活用する。富山

 県食品研究所が開発した、豆乳を固形化する「豆乳の成分分離技術」で作り出

 す中間素材=固形状の豆乳を、ソーセージ、テリーヌ、ぎょうざ…と変幻自在

 に変えていく。数年前から取り組み、品ぞろえを増やしているところだ。

  さらに昨秋には中間素材を「食べる豆乳」の商品名で発売した。各顧客に、

 食べる豆乳を材料とするユニークな食品を開発してもらおうというもの。「畑

 のソーセージ」などは賞味期限から売れ残りのリスクがある。その点、長期保

 存が可能な「食べる豆乳」は、売る方にも買う方にもメリットが多いと見極め

 商品化した。これまでにレストランや旅館が顧客となり、販路は着実に広がっ

 ているという。伝統の豆腐に、革新の大豆由来食品群を加えた二刀流で、平家

 の末裔(?)が平成の世に旋風を巻き起こそうとしている。

                               
☆ 終わりに 

 使い捨てカイロを早く温めたいときはカイロに30秒ほど息を吹きかけます。

 これですぐに温まります。ちなみに貼ると一番体が温まる場所は仙骨(お尻の

 上の出っ張った骨)のあたり。手足の指先を温めたいときはおへその1~2セ

 ンチ下に貼ってみましょう。

  11月に入り急激に寒くなりました。秋がなく、冬が一足飛びに訪れる勢いで

 すね。体調管理に十分ご注意ください。

 ☆ ご縁をいただいた多くの皆さんに、

   雪崩の如く良きことが起こりますように!

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