e笑顔通信(^_^)

 Vol.330   7月11日号

☆  今週の一言(^o^)/  

   
辛い時間の長さは

 その後の感動の大きさと

 比例する!

By 小野英範 

 

  ☆  今週の税情報

「電子書籍購入の消費税は」

 

「問」

  当社は国内に本店がある法人(A社)です。インターネットを介して電子

 書籍を購入していますが、その支払先の会社は国外に本店のある会社(B社)です。

このA社の、B社からの電子書籍の購入費用について、消費税の取扱いはどうなりますか?

なお、この電子書籍の購入者は、事業者のみに限定しておりません。

「答」

  平成27年10月1日以降行われる電子書籍や音楽、広告の配信などインターネット等を介して行われる役務の提供(以下、電気通信利用役務の提供)について改正が行われました。

  A社がB社から購入した電子書籍の購入については、法人間の取引ではありますが、購入者を事業者のみに限定していないことから、消費者向け電気通信利用役務の提供に該当し、国外に本店のあるB社(国外事業者)が申告・納税を行う必要があります。

  A社においては、B社が「登録国外事業者」である場合には、電子書籍の

 購入に係る仕入税額控除を行うことができますが、B社が「登録国外事業者」 でない場合には、仕入税額控除を行うことはできません。

  取引相手が登録国外事業者に該当するかどうかは、国税庁ホームページで確認できます。 

 

 

 ☆  今週のビジネス情報

「市場が縮む鉛筆の未来を、知恵とアイデアで切り開く」

  デジタル化、ペーパーレス化や筆記具の多様化のあおりを受け、鉛筆の市場が縮小している。国内の鉛筆生産量は、ピークだった1960年代の3分の1~4分の1にまで減少した。鉛筆=学童向けの趣が強まって、大人の「鉛筆離れ」は進むばかり。そんな趨勢を逆手に取って「大人の鉛筆」や「大人のもちかた先生」などユニークな商品を世に出し注目を集めているのが北星鉛筆(東京)だ。「鉛筆は裏切らない」と「鉛筆愛」を説く杉谷和俊社長は、鉛筆の未来を、知恵とアイデアで自ら切り開こうとしている。

  同社のルーツは19世紀まで溯る。明治30(1897)年、杉谷現社長の

 曽祖父が北海道に設立した材木会社がその原点。材木会社は主に鉛筆用の木材を鉛筆メーカーに供給していたが、大正12(1923)年の関東大震災に伴うごたごたから、曾祖父が取引先の鉛筆メーカーを引き継ぐことになる。時を経て、昭和26(1951)年に今日の北星鉛筆が誕生。実質的に4代目となる現社長が、明治時代から脈々と受け継がれている鉛筆事業を、平成の世にマッチさせようと奮闘努力の日々を送っている。

  「鉛筆は人を裏切らない。ボールペンやシャーペンはインク切れ、芯切れやペン先の不具合で書けなくなることがある。その点、鉛筆はいつでも書けるのだから」(杉谷社長)。鉛筆に注ぐ社長の情熱は本社に行けばよく分かる。ビルの壁面や屋上には巨大な鉛筆の絵があしらわれ、敷地には、鉛筆の形をした柱を組んだ鳥居が立つ「鉛筆神社」がデンと構える。神社では、短くなるまで使い切った鉛筆を供養する鉛筆感謝祭が開かれ、使い切り鉛筆5本と新品を交換するという、もったいない精神にあふれるサービスも実施している。

  市場が縮む中、手をこまねいていては、未来は開けない。そこで同社では、シャーペンの芯に太さ2ミリの鉛筆芯を使った「大人の鉛筆」、そのスマホ対応版となる「大人の鉛筆に、タッチペン」、指の置き場所を示す穴で、正しい持ち方を教える鉛筆付属器具「大人のもちかた先生」など、ユニークな製品を次々と開発。また、鉛筆工場から発生する大量のおがくずを、粘土や着火薪(まき)、さらに水彩画ならぬ“木彩画”の絵の具として商品化するなど、今日の循環型社会に対応するエコ&リサイクルの取り組みにも力を入れている。

  「文具を文具売り場だけで売る時代ではない。特に当社の製品は」。杉谷社長は売り場や売り方の改革も図っている。専用什器を作り、空港や道の駅などで販売し、ギフト需要なども取り込もうというものだ。曾祖父は「鉛筆は我が身を削って人の為になる。真ん中に芯の通った人間をつくる大切なもの。家業として続けるべし」と諭したという。杉谷社長は、伝統と革新の絶妙な組み合わせで、その家訓を守り続けようとしている。

                               
  ☆  終わりに 

   「たわし」一筋100年間の「亀の子束子西尾商店」。非上場会社のため財務内容は不明であるが、長く経営を行っている長寿企業であることは間違いありません。

  隠れた優良企業を探せば結構あるものです。金鳥の蚊取り線香、ゴホンといえば龍角散、森永製菓のミルクキャラメルなどと並ぶ100年以上にわたって愛されるナショナルブランドに加えることができる亀の子束子。

  100年ブランドを持つ企業の多くが事業を多角化していますが、この会社は昔と同じほとんど手作業で束子を作り続けています。

 

 

 ☆ ご縁をいただいた多くの皆さんに、

   雪崩の如く良きことが起こりますように!