e笑顔通信(^_^)
Vol.359 2月6日号
☆ 今週の一言(^o^)/
今日という一日を
自分らしさで彩る！
By 小野英範
☆ 今週の税情報
「同居親族に給与等を支払いたいのですが、経費になりますか？」
「問」
私は個人で事業を営んでおります。
同居親族に給与等を支払いたいのですが、これは経費になるのでしょうか？
「答」
個人事業（不動産所得・事業所得・山林所得）では配偶者などの同居の親族
が事業に従事していたり、事業資金を両親から借りたり、事業用家屋または土
地等を借りているケースはよくあることと思います。これに対して給料や借入
金利息、地代等を支払うのは当然と思われている方がみえるかと思います。
しかしながら、税務上は事業所得等の金額の計算上、同居している親族に対
する給与（専従者等を除く）、借入金利息、地代等を支払っても原則、経費と
は認められないことになっています。
ただ、例えば同居親族より事業用用地を借りている場合に、その土地にかか
る固定資産税を負担している場合など、事業に直接必要な費用として負担して
いる場合にはその固定資産税分を事業にかかる費用とすることはできます。
また、同居の親族が上記の固定資産税に相当する対価や、借入金利息、地代
等を受け取った場合、それは所得にあたらないため申告等は必要ありません。
同居とは「生計を一にする」という言葉で税務上表されますが、「生計を一
にする」とは？
・必ずしも同一の家屋で生活していることとは限らず、別居している場合で
も生活費等の送金が行われている場合には「生計を一に」しているといえ
ますし、明らかに独立した生活を営んでいる場合には「生計を一に」して
いないと判断されます。しかしながら、この場合には明確な区分、例えば
水道のメーターを別にする、家屋の入り口を別にするなどが必要となるた
め、実際には「生計を一に」していると、みなされるケースがほとんどで
しょう。
また、同居親族への給与の支払いには特例(青色専従者給与)があります。
青色専従者給与が認められる要件として
・青色申告であること
・「青色専従者給与に関する届出書」を提出すること
により、届け出た金額の範囲内の金額であれば、必要経費に算入することがで
きます。提出期限は青色専従者給与を支払い始める年の３月１５日までに納税
地の所轄税務署長に提出することとなっています。
いくら支払うことができるかは「職務の内容に照し相当と認められる金額」
とされ、同業種、同規模、同性質の職務の給与を基に判定します。
また、白色申告の場合には、白色事業専従者控除があり、同居親族が事業に
従事している場合には支給給与の範囲内で配偶者は８６万円、その他の親族に
は専従者１人あたり５０万円をそれぞれ所得より控除することができます。
☆ 今週のビジネス情報
「恋のキューピット制度」
未婚化、晩婚化が進んでいるようです。ある調査によれば、将来的には結婚を
希望しつつも最適な相手に巡り合わないというのが大きな理由なのだとか。
そんな中、社内恋愛や職場結婚を推奨する企業が増えています。
例えば調味料で知られる「日本食研」では、社内の既婚者の４人に１人が職場
恋愛で結ばれているそうです。「社内結婚神社」と呼ぶ社を建て、社内結婚の夫
婦には毎月1000 円を支給しますが、夫婦げんかをした月は自らの申請で手当なし
というユニークな「社内結婚ハッピー手当」を導入。発案した創業者の大沢会長
によれば、恋愛や結婚などで社員同士が親密になれば組織の団結力が高まり、生
産性向上にもつながるという持論に基づいた制度だそうです。
トヨタでも社内婚活パーティーを主催しているのは有名な話。ほかにも独身社
員の社内合コンを開催し、全社員の前で社内恋愛宣言をするとカップル手当支給、
デート支援金制度、中には「笑顔で接客してほしいから」と「失恋休暇」を設け
た企業まで。
優秀な人材を確保するためにも、企業による「恋のキューピット制度」はまだ
まだ増えそうですね。
☆ 終わりに
アフリカのケニアに暮らすマサイ族には１年が365 日という認識はなく、１年
は乾季と雨季の繰り返しという感覚だとか。
外国の人から「せわしない」といわれる日本人。２０１７年は始まったばかり
なのに「もう２月だ」という焦りの声も聞かれます。
マサイの人たちを見習って時にはゆったりと過ごすのもいいですね。
☆ ご縁をいただいた多くの皆さんに、
雪崩の如く良きことが起こりますように！
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