河川改修と温泉街を残すのはどちらが大切なのか。

行政側とすれば、再度災害が発生しないようにするためには災害復旧が優先であるという立場です。

当たり前です。

一方、温泉街とすれば、河川改修で温泉街の魅力や泉源がなくなってしまっては元も子もない。

何のための改修なのか。温泉街が消滅してしまっては何のための改修なのかになる。

議論は平行線のまま、どこに落としどころを見出せばいいのか、簡単に結論など出せるものではない。

魅力ある温泉街、旅館でなければいくら改装しても価値はゼロに等しくなる。

お客さんに足を運んでもらえなければ意味がない。

複雑な条件が交錯する中で、一つ一つ整理しながら旅館側としてはどこまでなら譲れるのかを明確にしなければ、後悔だけが残る。