何事にも壁があります。

その壁にぶつかって弾き飛ばされる人もいれば、何度も挑戦してよじ登った人もいます。

超えた壁の先が開けていると思いきやまた大きな壁が目の前に現れるのです。

人生とはそんなもんかもしれません。

そんな講釈を垂れていたら、もう年の暮れです。

さて、壁は壁でも消費税の壁をご存じでしょうか。

消費税課税売上5千万円の壁というのがあるんです。

本則課税方式で申告できるのか簡易課税方式で申告できるのかの選択肢の壁です。

この壁は必ず超えなくてはいけない壁ではありません。

その壁の中で生活する方がお得な場合があるんです。

5千万円を超えたばかりに消費税が倍近くになったということもあるんです。

先週、決算説明のお客様はまさにそんな方でした。

人件費率が非常に高い職種なので課税売上が5千万円を超えるととんでもないことになります。

5千万円の壁を越えたらどうなるかしっかりと説明させていただきました。

もちろんビジネスですから大きくなることはいいことなんでしょう。

そこは経営判断ですから私が口をはさむことではありません。

ただ、税務の判断として5千万円の壁を超えると突風が吹くことは間違いありません。

ご自身のビジネスモデルをしっかり確認しながら進んでください。

ところで、この社長様の今の最大の悩みは、娘さんに彼氏ができたらしいということ。

このことを聞いていいものなのかどうか、聞けば口をきいてもらえなくなるかもしれない。

この悩みどうしたらいいと聞かれても、笑って「わかりません」と答えるしかありません。

娘さんが言うまで待つしかないと思いますが・・・。