日本で一番高い山は富士山です。幼稚園児でも知っています。
2番目に高い山は?と尋ねられて答えられるの大人でも少数です。
答えは南アルプスの北岳です。
世界で一番高い山はエベレストです。2番目を答えられる人は、よほど登山好きな人でしょう。 答えはK2です。
1番目と2番目では圧倒的に知名度は差があるのです。しかし高さの差はほんの僅かです。
どんな世界でも同じことがいえます。
競馬で1着と2着は、ほんの鼻の差か首の差で決まることもしばしばですが、賞金は何倍も違います。2着の馬も同じように懸命に走ったのですが、ほんの僅か及ばなかっただけで、結果は大きく違うのです。
同じ業種で同じような規模のお店でも売り上げや、利益は何倍もの
差が出ますが、一方が何倍も働いているわけではありません。
私達は大きな成果を獲得するには、大差をつけようと頑張りがちです。ところがこれは概して上手くいかないのです。
大差をつけるのは大変です。それをいつも、いつもというのはもっと大変です。1回か2回大差をつけようと頑張るより、いつも微差を付けることを心掛けるのです。
100やるべきところを、1回だけでも120、130やるのは大変です。100やるべきところを、いつも101か102やるのです。これなら平均的な能力の人でも心掛ければできます。
微差を追求するのです。 ほんの少しだけ差をつけることならいろいろなアイディアも出てきます。
これは誰にでもできる成功の秘訣です。日常生活の中で仕事の中で微差の追及を楽しんではどうでしょうか。
“神の業(ワザ)は細部に宿る”といわれます。微差だと疎かにせずに、些細なことを心を込めてやるのです。