学校に行く途中で忘れ物に気づく。

取りに帰れば遅刻になる。

このまま学校に行けば先生から叱られる。

以前、先生にこっぴどく叱られて家にまで取りに帰らされた。

さて、昔話はさておき、相続税の申告でもよく忘れることがあります。

以前に被相続人から贈与を受けていたことを忘れていた、いや忘れたいと思っていたかもしれません。

被相続人の死亡直前などの贈与はしっかりと確認するのですが、10年以上前のことになると記憶も曖昧になります。

一般の贈与は問題にならないのですが、相続時精算課税制度を活用していれば、必ず申告が必要です。

申告後に税務署からこの方は相続時精算課税の申告がありますと連絡があるわけです。

相続人に確認するとそういえば贈与を受けたと思うけど、控えが残っていないわけです。

当初の聞き取りの際に確認はするのですが、すべてをカバーしきれないこともあります。

記憶も曖昧で、書類も残っていないから税務署に閲覧申請に行かねばなりません。

一般贈与の相続税取り込み期間も7年に延びていきます。

今後の対策として被相続人死亡前7年前までの贈与と相続時精算課税制度選択の有無はしっかり押さえたいですね。