左官業の方からのお話です。
元請けから左官工事の依頼を受けます。
左官の仕事は工事の初期の段階と最後の最後と2段階に分かれるそうです。
最初のところはいいんですが、最後は工期の壁がプレッシャーとなります。
工期内に終わらせようとすれば、同業者の応援を依頼しなくてはなりません。
そこで問題となるのが地域差による単価の格差が思わぬ出費を招きます。
一日の単価の高い地域からの応援を依頼するとなると単価の差額分を手出ししなくてはなりません。
もうそこまでして仕事はしたくないといいます。
ごもっともだと思います。
それにこの仕事は区切りがとても大切だともいわれます。
水を扱う仕事なので中途半端な状態では終われません。
時に残業になるわけですが、そうなると若い職人さんたちは離れていきます。
人が育たないことで工事が進まないと来ます。
話を聞けば聞くほどに世の中の環境が厳しさに拍車をかけているように思えます。