期末に在庫があれば棚卸をしなくてはなりません。

在庫は期末時点で残っている原材料、仕掛品や販売する商品が在庫となります。

時には仕入伝票は届いているものの現品は未到着というケースもあります。

仕入の計上がある以上は、未着であっても在庫となります。

数量に関しては議論の余地はありません。

では単価はどうなりますかとなります。

棚卸の評価方法は届出により選択することになります。

届出を提出しなければ、最終仕入原価法が適用になります。

多くの事業所が最終仕入原価法を採用しています。

それは在庫金額を算出するにあたり最も効率よく容易に算出ができるからです。

しかし、業種によっては先入先出法や総平均法、いや売価還元法などを選択するケースが出てきます。

例えば、原材料は同じものであっても産地が違えば単価が異なるケースがあります。

産地別に管理できていれば、産地ごとの在庫数量を期末に最も近い仕入単価で評価することになります。

ところが同じ種類でも産地が異なると仕入単価に大きな差があるケースもあります。

それをごちゃまぜにして一つの種類で管理してしまえば、産地ごとの在庫算出に無理があるのかなと思います。

そもそも最終仕入ではなく先入先出がより正しい評価が出せる方法なのではといった議論となりました。

3月決算なので、来期からしか評価方法の変更はできません。

それまでにしっかり議論して、より良い評価方法を決定してください。