人それぞれ過去の体験や日常の生活の中で今の状況を理解することができます。

私たち会計事務所は、お客様の日常を事細かく把握しているわけではありません。

お金の動きでお客様の状況を推し量ることしかできません。

その背景にあるものがどんなものなのか、どうしてそのような数字になったのかはわかりません。

インタビューして初めて理解できます。

そこでお客様に聞くのがその試算表の数字は感覚的にイメージしていたものと合致しますかということです。

そこがイメージできないとすると会計事務所側の入力に何ら問題があるのか、それともお客様の勘違いかのいずれかになります。

「今期は手出しの資金が1千万円でそれぐらいの赤字だと思います」という答えと、試算表の赤字が1千万円なら間違いのない試算表ができているとなります。

お客様の肌感覚はほぼ合っています。

数字を見なくてもこれぐらいのはずは肌感覚としてほぼ間違いないものになっています。

経営者ですから当たり前といえば当たり前です。

しかし時としてずれていることもあります。

肌感覚が間違いないかを確認するためにも、月次の試算表は経営者にとっての羅針盤となります。