所得税制上、退職所得というのは破格の優遇がなされています。

仮に、勤続20年で1000万円の退職金を受給したとします。

所得税と地方税を合わせた税額が15万円です。

税率に換算して1.5%です。

こんな低い税率は、ほかにはありません。

長く勤務すればこんないいことがあっていいですよね。

しかし、時代背景が変化して終身雇用から転職が当たり前の時代になりました。

なので退職金の税制も見直しをしようという空気がないわけではありません。

退職金なんかもともとないからどうでもいいというご意見もあります。

勤続20年までは1年に40万円という退職所得控除があるわけです。

これにも満たない退職金しか支給できないケースもほんとに多いわけです。

それであってもこの制度があるから課税を免れているわけです。

勤務形態が流動化する時代であっても、同一企業に長く勤務した方への恩恵は残してほしいですね。