先日、お客様からこんな言葉をいただきました。

「もっと早く知っていればよかったです。」

何か難しい税金の話かと思われるかもしれませんが、そうではありません。

日田までの交通手段の話です。

福岡空港や博多駅からお越しになるお客様は少なくありません。

その際、多くの方が当然のようにJRを利用されます。

「地方へ行くならまず電車」

そう考えるのは自然なことです。

ところが実際には、博多駅から高速バスを利用した方が便利な場合が少なくありません。

乗り換えも少なく、目的地によっては時間も読みやすい。

お客様にご案内すると、

「そんな方法があったんですか」

と驚かれることがあります。

地元に住んでいると当たり前のことでも、初めて訪れる方には見えないことがあります。

逆に言えば、知らないだけで少し遠回りをしていることもあるのです。

これは仕事でも同じです。

相続の手続きも、会社の経営も、税金の申告も、一生懸命頑張っているのに遠回りになっていることがあります。

決して間違っているわけではありません。

ただ、別の道があることを知らないだけなのです。

私たちの仕事は、その別の道をご案内することなのかもしれません。

「こちらの方が楽ですよ。」

「実はこんな制度がありますよ。」

「こんな方法も考えられますよ。」

そんな一言で、お客様の負担がぐっと軽くなることがあります。

今回も、高速バスをご案内しただけで喜んでいただきました。

難しい専門知識をお伝えしたわけではありません。

けれど、お客様にとってはそれが一番ありがたい情報だったのかもしれません。

時々思います。

専門家の役割は難しい話をすることではなく、できるだけ分かりやすく、できるだけ楽な道をお知らせすることではないかと。

日田へ向かう高速バスを見ながら、そんなことを考えた一日でした。