株主総会で重要決議を可決するためには3分の2以上の賛成が必要となります。

小規模な企業体の場合には、ほぼ全員の出席の中で決議されますから、全株式の3分の2以上が必要となります。

あるお客様では2分の1づつを他人同士が持っています。

この場合、一人が反対すればすべての議案が成立しません。

そこで、一方の株主が増資することを提案、これが何とか受け入れられ、その準備を進めることとなりました。

一方の株主は、権利が大幅に低下することとなるのですが、ご理解をいただいて何よりでした。

増資することで一方の株主が3分の2以上を所有することで会社運営が停滞することは避けられるのですが、その前に所有割合を考えるべきだったとは思います。

背景はいろんな要素があってこうなったとはお聞きしましたが、安定的に会社運営を行うためには株主構成はしっかり押さえておきたいものですね。