ある瓦屋さんの話です。
工事が終わると、お客様へこんなお願いをしています。
「もしよろしければ口コミを書いていただけませんか。お礼として工事代金から5,000円値引きします。」
決して大きな金額ではありません。
しかし、この小さな取り組みが大きな成果につながっています。
地道に集まった口コミのおかげで、インターネット上の評価は4.9。
今ではホームページから見積依頼が入り、そのまま受注につながることも珍しくありません。
一昔前なら考えられなかった営業方法です。
昔の職人は腕一本。
良い仕事をすれば評判が広がると言われていました。
ところが今、その評判は近所の井戸端会議ではなく、スマートフォンの画面の中で広がります。
屋根修理を頼みたい人は、まず検索します。
そして業者のホームページより先に口コミを見ることも少なくありません。
もちろん、高評価だけを集めようとしても長続きはしません。
実際の仕事がお客様の期待を下回れば、正直な感想が並びます。
だからこそ4.9という数字には価値があります。
それは広告費の金額ではなく、お客様からの信頼の積み重ねだからです。
商売には様々な投資があります。
設備投資。
人材投資。
広告宣伝費。
その中で、口コミへの働きかけは「信頼への投資」と言えるかもしれません。
良い仕事をする。
その感想を書いていただく。
その評判を見た人が相談に来る。
実にシンプルですが、商売の原点に近い仕組みです。
評判はお金で買えません。
しかし、評判が広がるきっかけを作ることはできるのです。


