相続時精算課税は、60歳以上の親や祖父母から18歳以上の子や孫へ贈与するときに使える制度です。

2024年からは毎年110万円まで申告不要になり、相続税の対象にもならないため、「使いやすくなった」と注目されています。

さらに、110万円を超える贈与でも、累計2,500万円まで特別控除があり、税率も一律20%。

まとまった額を早めに渡したいときには、暦年課税より税負担が軽くなることもあります。

ただし、この制度にはひとつだけ大きな注意点があります。

それは「一度選ぶと暦年課税に戻れない」という点です。

毎年コツコツ110万円ずつ贈与したい場合や、長い期間をかけて少しずつ財産を移したい場合には、後から「暦年課税のほうが良かった…」と気づくこともあります。

でも、その時にはもう引き返せません。

制度は便利ですが、選択はまさに“人生の分岐点”。

慌ててボタンを押すと、思わぬ方向に進んでしまうこともあります。

だからこそ、選ぶ前に一度だけ深呼吸して、「本当にこの道でいいかな」と考えてみることが大切です。

そして迷ったら、専門家に相談するのがいちばん。 道に迷ったときは、地図を持っている人に聞くのが早いですからね。

ただし、地図を持っていない友人に聞くと、なぜか焼き肉屋に連れて行かれることがありますのでご注意を。